最も手軽にできる結露対策である結露防止シートやマットの価格や目的、効果について

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結露防止シートについて

結露防止シート・テープは、ホームセンターやスーパー・雑貨店などで購入することのできる「窓の結露を対策するグッズ」です。 皆様が窓の結露に困ってしまったとき、最も手軽に・最初に辿り着く商品ではないでしょうか。

結露防止シート・テープといっても、いくつかのタイプがあります。

結露防止シートとは

・ビニール製のプチプチシート状のシート
・ビニール製のストライプ状のシート   など

材質はビニール(主にポリエチレン素材)です。 これらは内部に空気層断面を持ったシートで、窓ガラス面に貼り付け結露を軽減する効果が謳い文句です。

結露防止テープとは

・吸水性を持った厚み5mm程度のある吸水テープ  など

材質は、主に不織布(フェルト)・ポリエステルのタイプが多いです。 これらはガラス下部に貼るタイプで、結露した水滴が垂れてくるのを吸水する事が謳い文句です。

結露防止シート

結露防止シート・テープを設置する場合の予算

結露防止シート・テープは、いわゆるDIYグッズで工事が必要なくお客様ご自身で貼り付ける事ができます。 窓ガラスの幅に合わせた結露防止シートを購入してちょうどいい幅と高さにカットし、貼り付けるだけで使用できます。
ご予算は、窓ガラス1枚あたり(80cm×100cm)1000円~2500円程度です。

結露防止シートに期待する効果

・結露防止シートの場合
ポイント!  効果はなくはないが「プラスマイナスゼロ0」

不透明になってしまう

窓ガラスの結露を起こす原因は、一枚構造の窓ガラスは内部も室内面も外気温と同じ温度になる事です。室内の暖かい空気が冷えたガラスに触れる事で、空気中の水蒸気が凝縮し結露になります。結露防止シートはビニール(ポリエチレンやポリプロピレン)材質で出来ており、シート中に空気が入っているのでガラスの冷たさを直接暖かい空気に触れさせない事で結露を軽減する方向に働きます。しかし結露に困る程のお住いの場合、結露防止シート上に結露が発生してしまう事、素材的に乾いても汚れが残る事で綺麗に保つことが難しいでしょう。

また、結露防止シートを貼り付けると、半透明な窓になってしまう為、 透明な窓ガラスにしておきたい場所へは使えないという点があります。

・結露防止テープの場合
ポイント!  結露した水を吸水し「下に垂れにくくするだけの効果」

結露防止シートに比べて、結露防止テープは使う目的が異なります。 窓ガラスが結露してしまう事は諦めた上で、酷い結露の水分が多量垂れてくるのを一時的にテープで吸水し、窓枠や床材が痛まない様にすることが目的です。 しかし厚み5mm程度の不織布では給水できる水量には限界があり、そこを溢れて結露水が垂れる事も少なくありません。 また、素材柄乾きにくいのでテープ部分にカビが生えたり、悪臭がでたりと逆に困ったというお使いの方の声も多いです。

結露防止シート・テープの効果は断熱という観点から考えると万全では無いばかりか簡易的であり、 そのグッズだけで窓ガラスの結露問題を解決できる所までは至りません。

結露防止シート・テープをお勧めする窓の状況

今起きている窓ガラスの結露の程度が「軽い場合」の対策の一つには手軽でお勧めです。例えば、結露が起きたとしても日中の日差しや空気の動きですぐに乾いてしまう場合などは、これらの結露対策グッズでも軽微な対策になるはずです。

近所のホームセンターや雑貨店などで購入でき、今すぐにできる対策です。 結露防止シートを貼ることで窓ガラスは「不透視」になるので、人目が気になる窓などには良いでしょう。

結露対策テープには可愛らしい柄のものや、季節を感じられるパターンもあり窓の装飾としてワンポイントで貼る方も多くいらっしゃいます。 ご自身でできる窓のおしゃれの一つとして活用されてはいかがでしょうか。

こんな場合は結露防止シートでは解決できません

窓ガラスの結露のお悩みも、うっすらしたものからびしょびしょのものまで様々です。 おそらく結露防止シートを使う方のほとんどは、びしょびしょの結露の状況の方だと思います。 結露防止シートは冷えた窓ガラスの表面をお部屋の空気に触れさせないという面では、理論的には合っているのですが、 「結露を発生させない=断熱」という観点から考えると、性能が足りていません。

伝導という観点

ガラスにビニール素材を貼る事は良いのですが、そのもの同士が触れている以上、 すぐに熱伝導を起こして結露防止シートが冷えてしまうので結露は発生してしまいます。断面の空気層も狭すぎます。

対流という観点

貼り付けるタイプの素材は密着しますので、対流熱の観点では効果は全くありません。

放射熱という観点

その素材自体に放射熱を防ぐ構造がないので、この観点でも断熱効果の向上はなく、結露対策になりません。

このような3つの理論から考えた場合、うっすらとした軽い結露は除いて中程度以上の窓ガラスの結露は結露防止シート・ テープを貼ったとしても起こってしまいます。

結露防止シートは、ガラスを半透明にしてしまい、 結露をしている事がわかりづらい事で逆に後からカビが生えたりしてしまい、余計な手間がかかる事があります。

また、窓ガラスやアルミサッシ部分に強力な接着テープで貼り付けるので、張り替える時にノリが残ってしまい、 その掃除が大変という声を多く聞きます。

結果的にお使いの方の感想

使用した感想

社で窓の結露対策の為に真空ガラスへのお取り替えを受けてご訪問した時に、 結露防止シートを貼っている方がかなり多くいらっしゃいますが、結論としてこれでは結露の問題が解決できなかったと、みなさんおっしゃいます。

「この結露防止シート、貼ってすぐはいいような気がしたのだけどね・・・」

「効果があると思っていたら、表面にカビが生えちゃってさ・・・」

「これでいいかと思っていたけど、剥がれちゃうからダメだね・・・」

というお話です。
このように結露防止シートが結露に効果がないわけでは無いのですが、私達の生活の中で起こる窓ガラスの結露は一時的ではなく、寒い季節は常に繰り返し起きている現象なので、この原因を防ぐには冷えてしまう窓ガラスを断熱ガラスに入れ替える事が必要なのです。

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